小江戸・佐原の名店
東京近郊で古い街並みを有していることから、小江戸とも呼ばれる佐原駅一帯。
ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている佐原の大祭(さわらのたいさい)で練り歩く山車を見に来る観光客も多い。
水郷の町としても知られ、佐原駅からほど近い小野川は、往時の水運で栄えた頃の雰囲気を残している。
うなぎ割烹山田は小野川沿いにあるので、店で食事をする前や、食事後に小野川沿いを散策するのがおススメ。
国指定の史跡である伊能忠敬旧宅もあり、歴史に触れることのできる一帯である。
うなぎ料理
佐原から比較的近隣の成田の新勝寺参道沿いは、うなぎの有名店がひしめいているが、いろいろ話を聞くと、佐原のうなぎも美味いと言われ、ぜひきたいと思っていたお店だった。
佐原駅からも遠くはないので、歩きでも全く問題ない。車での場合でも、近くに駐車場がある。
この日、一階の玄関から入ったが、人の気配がなく、あれっ?やってないのかな?と思ってしまった。
客の雰囲気も感じなかったせいもあり、休業日なのかと思ったが、ちゃんと営業していた。
二階に通された。一階に席があるのか分からなかったが、二階は座敷だった。
単に早い時間だったので、客も少なかっただけのようだ。うなぎが出てくるまでの間に、続々と客が入ってきた。
今回頼んだのはいわゆる「うな重」と「白焼」。
両方とも美味かった〜!
佐原に来たら、一度は試したいお店である。江戸時代から続く創業およそ300年のうなぎ割烹。
この日は食事を終えて小野川沿いを散歩した。お店に入った頃は天気が悪かったが、散策している中で天気が良くなった。
蒲焼
蒲焼きは炭火の香りが香ばしい。ここまで香りが残るのも珍しいかもしれないが、食欲がそそられる香りでもある。
うなぎには生臭さがなく、タレは甘めで濃厚だった。
頼んだのは「じか重」。山田では一般的に「うな重」と言われるのを「じか重」と呼んでいる。
「うな重」は、ご飯と鰻が二段に分かれて出される。佐原の旦那衆が、鰻を酒のつまみにしていた名残りらしい。
白焼き
脂がのって、皮はパリパリ。ワサビと一緒に食べると、うなぎの脂が中和されて爽やかになる。やっぱり白焼きにはワサビだなって思う。
お吸い物
三つ葉に土臭さが少し残っていて残念だった。
美味しいのだが…
時間がかかるのが欠点。成田の新勝寺参道沿いの鰻屋は、川豊を筆頭に、お店に入ってからの待ち時間が短い。それに比べると、はるかに長い時間がかかった。30分くらいかかったかなぁ…
お店の外観。小野川方面から見た感じ。店に入る前は、あいにくの曇り空。食事を終えて、小野川沿いの散策をする頃に、徐々に天気が回復して日が差した。
入り口。お店というより、旅館の入り口のような感じで、ちょっと敷居が高く感じてしまう。
どうやら、暖簾の垂れている正面玄関は、脇道のこちらではなく、道路沿いにあるようだ。
入り口を間違えたので、誰も出てこなかった、というオチがついた。
住所と地図
所在地: 〒287-0003 千葉県香取市イ457
電話: 0478-52-4375